W 12.93

グローバルヒストリーの未来像

100 区画
  1. 00

    グローバルヒストリーの未来像 — 概要

    一国史を超え世界的なつながりで過去を捉えるグローバルヒストリーの潮流と将来展望。方法、主題、脱中心化、デジタル化、環境や惑星的視座までを見渡す入門ガイド

  2. 01

    グローバルヒストリーとは — 定義と射程

    国民国家史の相対化、連結と比較、大きな時空間、越境的視座、世界史との異同、方法としての特徴

  3. 02

    トランスナショナル・ヒストリー — 国境を越える歴史

    国家間を移動する人や物や思想、国境横断的過程、比較を超えた連結、ナショナルヒストリーの脱構築

  4. 03

    コネクテッド・ヒストリー — 連結の歴史学

    スブラフマニヤムの連結史、地域を結ぶ回路、同時代的相互作用、断片の接続、遠隔の関係性

  5. 04

    比較史 — 複数社会の対照分析

    比較の方法、共通点と差異、一般化と個別性、比較の単位、対称的比較の要請

  6. 05

    世界システム論 — 中心と周辺の構造

    ウォーラーステインの理論、資本主義世界経済、中心半周辺周辺、分業体制、長期波動と批判

  7. 06

    大分岐と大収斂 — 世界的経済格差の歴史

    ポメランツの大分岐、東西の逆転、近年の収斂、生活水準比較、ヨーロッパ中心主義への批判

  8. 07

    海域史 — 海を軸とする歴史

    地中海やインド洋や大西洋、海域ネットワーク、港市と交易、モンスーンと航海、陸中心史観の相対化

  9. 08

    環大西洋史 — 大西洋世界の一体性

    大西洋を囲む交流、奴隷貿易、大西洋革命、人と物と思想の循環、複合的な大西洋世界

  10. 09

    インド洋世界 — モンスーン交易圏

    季節風交易、ダウ船、商人ディアスポラ、イスラーム商業網、港市国家、海域アジアの連結

  11. 10

    シルクロードと内陸アジア — 陸の連結

    隊商交易、オアシス都市、遊牧と定住、宗教と技術の伝播、ユーラシア横断ネットワーク

  12. 11

    グローバルな環境史 — 人と自然の惑星史

    気候変動、生態系改変、コロンブス交換、資源利用、人新世、環境と社会の相互作用

  13. 12

    コロンブス交換 — 生物の大移動

    新旧大陸間の作物や家畜や病原体、生態的帝国主義、食と人口への影響、世界の生物地理の変容

  14. 13

    疫病の世界史 — パンデミックの連鎖

    黒死病の伝播、天然痘と征服、コレラのグローバル化、感染症と交流、免疫と人口

  15. 14

    人の移動と移民 — ディアスポラの歴史

    労働移民、難民、奴隷、年季奉公、移民ネットワーク、送金と帰還、越境的共同体

  16. 15

    奴隷制と強制労働のグローバル史

    大西洋奴隷貿易、インド洋奴隷制、年季契約労働、廃止運動、労働の強制と自由の連続性

  17. 16

    商品の世界史 — モノから見る歴史

    砂糖や茶や綿や銀、商品連鎖、生産と消費の結びつき、グローバルな物質文化、モノの社会的生涯

  18. 17

    貨幣と銀の流通 — グローバル通貨史

    新大陸の銀、明清中国への流入、価格革命、通貨統合、金融ネットワーク、銀の世界循環

  19. 18

    帝国とグローバル化 — 拡張と統合

    陸海の帝国、植民地支配、帝国間の競合、統治技術、帝国のネットワークとインフラ

  20. 19

    宗教のグローバル史 — 信仰の伝播

    普遍宗教の拡大、宣教とコンヴァージョン、巡礼ネットワーク、宗教の土着化、越境する信仰

  21. 20

    知識と科学のグローバル循環

    科学知の伝播、翻訳運動、技術移転、知の混淆、周縁からの貢献、知識の非対称と交流

  22. 21

    ジェンダーとグローバルヒストリー

    越境するジェンダー関係、女性の移動と労働、家族の国際化、植民地とジェンダー、周縁化された声

  23. 22

    脱中心化 — ヨーロッパ中心主義の克服

    非西洋の主体性、多元的近代、地域の視点、中心の複数化、西洋の相対化

  24. 23

    チャクラバルティと地方化 — ヨーロッパを地方化する

    ポストコロニアル批判、普遍と個別、思考の脱植民地化、非西洋の思想資源、近代の複数性

  25. 24

    南からの歴史 — グローバルサウスの視座

    被支配地域からの語り、従属論、周縁の主体、南南のつながり、支配的物語への対抗

  26. 25

    グローバルな思想史 — 観念の越境

    概念の翻訳と伝播、思想のグローバルな流通、ナショナリズムやリベラリズムの世界化、思想の土着化

  27. 26

    ビッグヒストリー — 宇宙から人類まで

    クリスチャンのビッグヒストリー、宇宙史と人類史の統合、複雑性の増大、閾値、スケールの拡張

  28. 27

    ディープヒストリー — 人類の長期史

    文字以前を含む長い過去、生物学と歴史の接合、進化と文化、時間深度の拡張、学際的統合

  29. 28

    グローバル・ミクロヒストリー — 個から世界へ

    個人や事物を通じた世界のつながり、微視と巨視の往還、具体的な連結の可視化、スケールの接合

  30. 29

    グローバル労働史 — 働くことの世界史

    多様な労働形態、自由と不自由の連続、労働移動、グローバルな労働市場、労働の比較と連結

  31. 30

    グローバル都市史 — 都市の世界的比較

    港市とグローバル都市、都市ネットワーク、都市の連結と比較、越境する都市文化、都市化の世界史

  32. 31

    インフラのグローバル史 — つなぐ技術

    鉄道や電信や運河、標準化、時間の統一、通信革命、インフラによる世界の圧縮

  33. 32

    時間と標準化のグローバル史

    標準時、暦の統一、グローバルな同時性、時間規律、近代的時間意識の世界化

  34. 33

    国際主義とグローバル・ガバナンス史

    国際組織、国際法、人権レジーム、非政府組織、グローバルな統治の形成と限界

  35. 34

    グローバルな冷戦史 — 世界規模の対立

    第三世界と冷戦、非同盟、脱植民地化との交錯、代理戦争、グローバルな二極構造とその外部

  36. 35

    脱植民地化のグローバル史

    帝国の解体、独立運動の連鎖、越境的連帯、新国家の形成、ポストコロニアルな世界秩序

  37. 36

    グローバルな革命史 — 革命の連鎖

    大西洋革命、革命理念の伝播、越境する革命家、反革命、グローバルな政治変動の同時性

  38. 37

    グローバルな資本主義史

    商業から産業へ、金融のグローバル化、企業と市場の世界化、資本主義の多様性、危機の伝播

  39. 38

    グローバルな消費史 — 消費文化の世界化

    消費財の流通、嗜好の変化、消費主義の拡大、模倣と差異化、グローバルな消費文化の形成

  40. 39

    感情と身体のグローバル史

    感情規範の伝播、身体観の交流、医療の世界化、感覚の歴史、越境する身体経験

  41. 40

    グローバルなスポーツ・娯楽史

    近代スポーツの伝播、オリンピック、興行の国際化、娯楽のグローバル化、文化的混淆

  42. 41

    グローバルな食の歴史 — 食卓の世界史

    作物の伝播、料理の混淆、食の帝国主義、飢餓と豊穣、グローバルなフードシステム

  43. 42

    グローバルなメディア史 — 情報の流通

    通信社、映画、放送、インターネット、情報の越境、メディア帝国、グローバルな公共圏

  44. 43

    翻訳のグローバル史 — 言語を越える

    翻訳の政治、概念の移植、翻訳者の役割、言語間の非対称、知識のトランスレーション

  45. 44

    グローバルな法の歴史 — 越境する規範

    国際法の形成、法の移植、複数法体系、植民地と法、グローバルな法秩序と多元性

  46. 45

    グローバルな戦争史 — 世界戦争と暴力

    世界大戦のグローバルな影響、総力戦、植民地兵、暴力の世界化、戦争と社会変動

  47. 46

    グローバルな移民労働と年季奉公

    クーリー貿易、契約労働者、プランテーション、労働ディアスポラ、自由と強制の中間

  48. 47

    グローバルヒストリーとナショナリズム

    ナショナリズムのグローバルな伝播、国民国家の世界化、越境する民族主義、想像の共同体の連鎖

  49. 48

    グローバルヒストリーの批判 — 限界と課題

    均質化への懸念、連結の過大評価、断絶や境界の軽視、方法の帝国主義、実証の難しさ

  50. 49

    エンタングルド・ヒストリー — 絡み合う歴史

    相互構成的な関係、一方向でない影響、混淆と交錯、二者の相互変容、比較を超えた絡み合いの分析

  51. 50

    地域研究とグローバルヒストリー — 場所の知

    エリアスタディーズの知見、地域の固有性、グローバルとローカルの接合、地域からの世界史、専門知の統合

  52. 51

    グローカリゼーション — 世界と地域の絡み合い

    グローバルとローカルの相互浸透、土着化、文化的翻訳、標準と多様、絡み合う諸スケール

  53. 52

    海洋のグローバル史 — 大洋を結ぶ

    太平洋世界、大洋横断、島嶼ネットワーク、海の資源、海洋を軸とする歴史像の拡張

  54. 53

    極地・辺境のグローバル史

    極地探検、辺境の統合、フロンティア、周縁からの視点、辺境と中心の関係の再考

  55. 54

    人新世とグローバルヒストリー

    人類の地質学的影響、惑星的境界、環境と歴史の融合、責任と正義、種としての人類史

  56. 55

    気候変動の長期グローバル史

    小氷期、気候と社会危機、温暖化の歴史的起源、気候正義、環境の惑星史

  57. 56

    エネルギー転換のグローバル史

    有機経済から化石燃料へ、エネルギーレジーム、脱炭素の歴史的文脈、エネルギーと権力

  58. 57

    グローバルな健康と医療史

    国際保健、熱帯医学、パンデミック対応、医療の伝播、健康の不平等、グローバルヘルスの系譜

  59. 58

    グローバルな教育史 — 知の制度化

    学校制度の伝播、大学の国際化、識字と近代、教育モデルの移植、知の標準化

  60. 59

    グローバルな芸術・文化交流史

    様式の伝播、文化的混淆、オリエンタリズム、芸術市場の国際化、越境する美学

  61. 60

    グローバルな科学技術史

    技術の移転、科学の国際共同体、標準と特許、技術ナショナリズム、知識の非対称

  62. 61

    グローバルヒストリーとデジタル手法

    大規模データベース、ネットワーク可視化、テキスト分析、地理情報、デジタルによる連結の解明

  63. 62

    マッピングとグローバルヒストリー

    越境的過程の地図化、フローの可視化、空間的思考、歴史GIS、地図による世界史の再構成

  64. 63

    グローバルなアーカイブ — 分散史料の統合

    多国の史料、多言語資料、デジタル統合、アクセスの不平等、越境的史料調査

  65. 64

    多言語史料と協働 — 言語の壁

    複数言語の史料読解、国際共同研究、翻訳の協働、言語能力の分業、グローバルな研究体制

  66. 65

    グローバルヒストリーの教育 — 世界史の教え方

    自国史中心の相対化、つながりの物語、多視点、探究学習、グローバル市民性の涵養

  67. 66

    世界史カリキュラムの再構築

    西洋中心カリキュラムの見直し、地域バランス、テーマ史、つながりの重視、教科書の国際比較

  68. 67

    非西洋からの世界史 — 複数の中心

    中国やイスラームやインドからの世界像、多元的中心、自民族中心の相対化、視座の複数化

  69. 68

    先住民史とグローバルヒストリー

    先住民の主体性、植民地主義への抵抗、越境する先住民運動、知の脱植民地化、共同研究

  70. 69

    グローバルヒストリーとポストコロニアリズム

    植民地主義の遺産、サバルタン、表象の批判、脱植民地的方法、権力と知の問い直し

  71. 70

    グローバルヒストリーの政治性 — 誰の物語か

    権力と歴史叙述、勝者の物語への対抗、包摂と排除、歴史の政治利用、多声性の追求

  72. 71

    グローバル記憶とトラウマ

    奴隷制や植民地主義の記憶、越境する追悼、和解、記憶の政治、グローバルな歴史認識

  73. 72

    グローバルヒストリーと現代の危機

    パンデミック、気候危機、格差、移民、現代的問題の歴史的理解、過去と現在の対話

  74. 73

    反グローバル化の歴史 — 分断と閉鎖

    保護主義、排外主義、脱グローバル化の局面、連結の可逆性、統合と分断のリズム

  75. 74

    グローバル化の波 — 統合の周期

    近世グローバル化、19世紀の統合、20世紀の分断と再統合、波としてのグローバル化、可逆性

  76. 75

    初期近代のグローバル化 — 最初の地球規模化

    大航海時代、銀の循環、世界の接続、初期近代性、複数の初期近代論

  77. 76

    古代・中世のグローバルなつながり

    ユーラシア交易、ローマと漢、モンゴル帝国の統合、前近代の世界システム、古代のつながり

  78. 77

    モンゴル帝国と世界の一体化

    ユーラシア統合、パクスモンゴリカ、交易と疫病、技術と情報の流通、世界史の転換点

  79. 78

    イスラーム世界のグローバルな役割

    商業ネットワーク、知の媒介、巡礼と交流、地中海とインド洋の結節、普遍宗教の拡大

  80. 79

    中華世界秩序とグローバルヒストリー

    朝貢体制、東アジア地域秩序、中華の求心力、周辺との関係、地域システムの世界史的位置

  81. 80

    グローバルヒストリーと国民国家の未来

    国民国家の相対化と持続、越境と主権、歴史認識の国際化、ナショナルとグローバルの緊張

  82. 81

    惑星的思考 — プラネタリー・ヒストリー

    地球規模の視座、人類種の歴史、地質学的時間、惑星的責任、種と個の緊張

  83. 82

    宇宙的視座と歴史 — スケールの拡張

    ビッグヒストリーの延長、宇宙における人類、長期的展望、複雑性の物語、時間スケールの再編

  84. 83

    グローバルヒストリーとAI — 新しい方法

    大規模史料の横断分析、多言語処理、パターン抽出、連結の自動検出、人間の解釈との協働

  85. 84

    越境的環境正義の歴史

    環境負荷の不均等、汚染の輸出、気候不正義、南北問題、環境と正義のグローバルな歴史

  86. 85

    グローバルな社会運動史

    反奴隷制、反植民地、フェミニズム、環境運動、越境的連帯、運動のグローバルな連鎖

  87. 86

    グローバル・ヒストリーと感染症の未来

    パンデミックの教訓、グローバルヘルスの歴史、感染症と社会、将来の危機への歴史的視座

  88. 87

    データ格差と歴史記述の不平等

    デジタル化の南北格差、史料アクセスの非対称、記録の偏在、包摂的なグローバルヒストリーの課題

  89. 88

    グローバルヒストリーの制度化 — 学問の国際化

    国際学会、共同研究、ジャーナル、教育プログラム、研究インフラの国際化、知の共同体

  90. 89

    グローバルヒストリーと公共 — 社会への発信

    博物館、メディア、教育、パブリックヒストリー、市民との対話、歴史認識の共有

  91. 90

    方法論的ナショナリズムの克服

    国家を分析単位とする前提の問い直し、越境的単位、比較と連結、脱国家的視座

  92. 91

    スケールの往還 — ミクロとマクロ

    微視と巨視の接合、個別事例と世界的過程、スケールの選択、多層的分析、往還の方法

  93. 92

    グローバルヒストリーと時間の複数性

    異なる時間性、同時代性、時間の非同期、複数のテンポ、時間概念の脱西洋化

  94. 93

    グローバルヒストリーと物質性

    モノを通じた歴史、物質文化、モビリティ、物の連鎖、人と物のグローバルな関係

  95. 94

    越境するエリートとネットワーク

    コスモポリタンなエリート、商人や外交官や専門家、越境ネットワーク、媒介者の役割

  96. 95

    グローバルヒストリーの倫理 — 表象と責任

    他者の表象、代弁の問題、権力の非対称、当事者性、研究の倫理的責任

  97. 96

    将来展望 — グローバルヒストリーの行方

    デジタル化、環境的転回、脱中心化の深化、惑星的視座、AI活用、方法の刷新と課題

  98. 97

    学問的多元主義 — 複数の世界史

    単一の世界史から複数の世界史へ、方法の多様性、視座の複数性、対話的な歴史像、開かれた探究

  99. 98

    グローバルヒストリーと若手研究 — 次世代の担い手

    国際共同研究の訓練、多言語能力の育成、デジタル手法の習得、越境的ネットワーク、研究者の国際化

  100. 99

    グローバルヒストリーの未来像 — 退避・古典資料archive

    旧版教材、歴史的論文、廃止手法のアーカイブなど、現行分類から退避した資料の保管区分