W 24.39

法律職の倫理制度

100 区画
  1. 00

    法律職の倫理制度 — 概要

    弁護士職務基本規程を軸とする法曹倫理、裁判官と検察官と公務員の規律、隣接専門職の倫理と懲戒制度を見渡す入門ガイド

  2. 01

    専門職倫理 — 職業に伴う規範の体系

    専門的知識の独占と社会的信認、自律的規律、依頼者の利益と公益の調整、職業団体による規範の定立

  3. 02

    法曹倫理の基本原理 — 何を守るべきか

    誠実義務、守秘義務、利益相反の回避、独立性、品位の保持、公正な司法の実現への寄与

  4. 03

    弁護士職務基本規程 — 職務上の行為規範

    基本倫理、依頼者との関係、事件処理、他の弁護士との関係、組織内弁護士の規律、違反と懲戒

  5. 04

    誠実義務 — 依頼者のために尽くす義務

    依頼の趣旨に沿った処理、最善の努力、依頼者の正当な利益の実現、真実義務との緊張、限界

  6. 05

    守秘義務の内容 — 何が秘密にあたるか

    職務上知り得た秘密、依頼者以外から得た情報、公知の事実との区別、義務の存続期間、解除事由

  7. 06

    利益相反の禁止 — 二つの利益の間に立たない

    相反する利益の同時代理の禁止、潜在的な相反、依頼者の同意による例外、判断の時点、事後の発覚

  8. 07

    職務を行い得ない事件 — 受任が禁じられる場面

    相手方から協議を受けた事件、公務員として職務上取り扱った事件、仲裁人として関与した事件

  9. 08

    元依頼者との関係 — 終了後も残る規律

    過去の依頼者と相反する立場での受任、得た情報の利用の禁止、期間の経過、同意の有効性

  10. 09

    共同事務所と利益相反 — 事務所単位の規律

    所属弁護士の受任事件の帰属、事務所内での相反の判断、共同事務所の範囲、依頼者への説明

  11. 10

    情報遮断 — 事務所内の壁を設ける手法

    スクリーニング、担当者の分離、記録へのアクセス制限、実効性の確保、依頼者への開示と同意

  12. 11

    受任と拒絶 — 引き受けるかどうかの判断

    依頼の趣旨の確認、能力と時間の見極め、受任しない場合の速やかな通知、正当な理由のない拒絶

  13. 12

    説明と報告 — 依頼者に伝える義務

    事件の見通しと選択肢の説明、方針の協議、進行状況の報告、重要な局面での確認、記録の共有

  14. 13

    報酬の適正 — 対価をめぐる規律

    報酬の基準の明示、委任契約書への記載、事件の難易と労力に応じた額、不当に高額な報酬の禁止

  15. 14

    預り金の分別管理 — 依頼者の財産を守る

    自己の財産との区別、専用口座、帳簿の作成と保存、速やかな返還、目的外の使用の禁止

  16. 15

    会計と監督 — 不正を防ぐ仕組み

    預り金に関する規程、定期的な報告、弁護士会による調査、内部牽制、事故発生時の対応

  17. 16

    事件処理の遅滞 — 放置がもたらす損害

    期限の徒過、連絡の途絶、時効の完成、依頼者の不利益、懲戒事由としての位置づけ、防止策

  18. 17

    辞任と解任 — 委任関係の終了

    辞任が許される場合、依頼者の利益への配慮、引継ぎ、記録の返還、報酬の清算、通知の方法

  19. 18

    記録の保管と返還 — 事件終了後の扱い

    訴訟記録や証拠書類の保管期間、依頼者への返還、廃棄の方法、電子データの取扱い、秘密の維持

  20. 19

    依頼者の意思の尊重 — 誰の事件か

    方針決定の主体、代理人の裁量の範囲、和解の可否の判断、意思確認の記録、押し付けの回避

  21. 20

    判断能力に困難のある依頼者 — 意思の把握

    意思決定支援、後見等の利用、本人の意向の確認、家族との関係、代弁と本人の意思の区別

  22. 21

    高齢者や未成年者への配慮 — 理解を助ける対応

    説明の平易化、時間をかけた確認、同席者の扱い、本人の利益の優先、関係機関との連携

  23. 22

    相手方本人との交渉 — 代理人がいる場合の規律

    相手方に代理人がある場合の直接交渉の制限、例外的に許される場面、連絡の方法、記録の作成

  24. 23

    相手方への不当な働きかけ — 禁じられる行為

    威迫や困惑させる言動、事実の歪曲、不当な利益の供与、権利実行に名を借りた行為の禁止

  25. 24

    偽証のそそのかし — してはならない働きかけ

    虚偽の陳述の誘導、証人への不当な接触、供述内容の押し付け、正当な証言準備との区別

  26. 25

    証拠の取扱い — 隠滅と改変の禁止

    証拠の隠匿や改変の禁止、依頼者への助言の限界、開示義務との関係、預かった物の扱い

  27. 26

    真実義務 — 司法に対する誠実さ

    裁判所を欺かない義務、積極的真実義務と消極的真実義務、依頼者の利益との緊張、限界の画定

  28. 27

    刑事弁護における真実 — 防御と誠実の両立

    被告人の否認と弁護方針、無罪推定、有罪の心証を得た場合の対応、黙秘権の助言、証拠の吟味

  29. 28

    共犯者の弁護 — 利益相反の典型場面

    複数被告人の同時受任、供述の食い違い、責任の押し付け合い、別の弁護人の選任、事前の見極め

  30. 29

    国選弁護における規律 — 選任された立場の責務

    辞任の制限、私選との差異のない誠実な弁護、報酬と職務の質、被告人との信頼関係の構築

  31. 30

    法廷での品位 — 弁論と態度の規律

    裁判所への礼節、相手方への敬意、感情的な非難の抑制、法廷警察権との関係、傍聴人への配慮

  32. 31

    裁判所への誠実 — 手続を歪めない責務

    期日の遵守、書面の適時提出、事実に反する主張の回避、訴訟遅延を目的とする行為の禁止

  33. 32

    報道機関への対応 — 情報発信の限界

    依頼者の同意、守秘義務との調整、進行中の裁判への影響、推測に基づく発言の回避、記録

  34. 33

    インターネット上の発信 — 新たな規律の場面

    会員制交流サイトでの投稿、事件情報の特定可能性、依頼者の同意、事務所としての方針、削除対応

  35. 34

    広告と勧誘 — 依頼を得るための規律

    誇大な表示の禁止、実績の表示、比較広告の可否、特定の事件の勧誘、紹介料の授受の禁止

  36. 35

    非弁提携の禁止 — 資格のない者との協働

    非弁護士に名義を利用させる行為、報酬の分配、実質的な支配、業者を介した集客の問題

  37. 36

    名義貸し — 形だけの関与の危険

    実質的に関与しない受任、書面への名前の使用、責任の所在の不明確化、懲戒事例の蓄積

  38. 37

    紹介ビジネスと規律 — 事件の入口をめぐる問題

    紹介料の禁止、広告掲載料との区別、プラットフォーム事業者の関与、依頼者の選択の自由

  39. 38

    依頼者の確認 — 資金の適正な取扱い

    本人特定事項の確認、記録の作成と保存、疑わしい取引への対応、守秘義務との調整、規程の運用

  40. 39

    反社会的勢力への対応 — 関係遮断の要請

    受任の可否の判断、利益供与の禁止、契約書への暴力団排除条項、通報と相談、身の安全の確保

  41. 40

    懲戒手続の流れ — 申立てから処分まで

    何人も申立てができる仕組み、綱紀委員会の調査、懲戒委員会の審査、処分の決定、公表

  42. 41

    綱紀委員会 — 懲戒相当性の一次判断

    調査の方法、対象弁護士の弁明、議決の種類、懲戒審査の相当性、日弁連綱紀委員会への異議

  43. 42

    懲戒委員会 — 処分の当否を決める審査

    審査の手続、対象弁護士の意見陳述、外部委員の関与、処分の量定、議決に基づく処分の実施

  44. 43

    日弁連への不服申立て — 二段階の救済

    審査請求の手続、綱紀審査会による市民の判断、行政訴訟による争い方、手続の期間と負担

  45. 44

    懲戒処分の公表 — 透明性と名誉の調整

    官報および会報への掲載、公表の範囲と期間、検索性、社会的制裁との関係、再出発への配慮

  46. 45

    業務停止中の措置 — 依頼者の保護

    受任事件の引継ぎ、依頼者への通知、預り金の返還、事務所の表示、期間満了後の業務再開

  47. 46

    弁護士の賠償責任 — 過誤に対する責任

    注意義務の水準、期限の徒過、助言の誤り、因果関係と損害額の算定、保険による対応と備え

  48. 47

    依頼者被害の救済 — 制度による下支え

    見舞金制度の趣旨、支給の要件、上限額、財源の確保、制度が担う信頼回復、限界と課題

  49. 48

    裁判官の倫理 — 公正らしさの維持

    職務の公正、外観上の公正、社会との適切な距離、政治的中立、交際と会食をめぐる配慮

  50. 49

    裁判官の職務外行為 — 品位を保持する義務

    私生活上の行為と司法への信用、著述や講演、営利活動の制限、市民としての自由との調整

  51. 50

    裁判官の表現活動 — 中立性との緊張

    集会への参加、意見の表明、会員制交流サイトの利用、分限事件となった例、萎縮の問題

  52. 51

    除斥と忌避と回避 — 事件から離れる仕組み

    除斥事由の類型、忌避の申立てと裁判、自発的な回避、裁判の公正さへの信頼の確保と維持

  53. 52

    裁判官分限手続 — 職務上の規律の担保

    戒告と過料、心身の故障による職務不能、審理の非公開、弾劾裁判との区別、事例の蓄積

  54. 53

    検察官の倫理 — 公益の代表者としての規律

    適正な訴追、客観義務、被疑者の利益となる事情の考慮、証拠の適切な取扱い、説明責任

  55. 54

    検察官の客観義務 — 有利不利を問わない姿勢

    被告人に有利な証拠の収集と開示、無罪方向の事情の検討、訴追の見極め、公正な立証活動

  56. 55

    証拠開示と誠実性 — 隠さないという規律

    類型証拠と主張関連証拠の開示、開示の遅延の問題、証拠一覧表の交付、不開示をめぐる争い

  57. 56

    取調べの適正 — 供述を得る過程の規律

    任意性の確保、長時間の取調べの制限、録音録画の実施、弁護人との接見の尊重、監督体制

  58. 57

    捜査機関の倫理 — 権限行使に伴う責務

    人権への配慮、比例原則の遵守、被疑者と被害者への対応、情報の管理、内部監察と外部監視

  59. 58

    公務員の職務倫理 — 全体の奉仕者として

    公正な職務遂行、国民の疑惑や不信を招く行為の禁止、職務専念、地位を利用した行為の禁止

  60. 59

    国家公務員倫理法 — 行動を律する法

    倫理規程の定め、国家公務員倫理審査会、贈与等の報告、株取引等の報告、違反に対する措置

  61. 60

    利害関係者との接触 — 具体的な行為規制

    供応接待の禁止、金銭や物品の受領の禁止、自己負担の会食の扱い、届出の義務、例外の範囲

  62. 61

    贈収賄の防止 — 職務の公正の核心

    収賄罪と贈賄罪、職務関連性の判断、あっせん利得、公正な調達、内部統制と研修による予防

  63. 62

    公益通報者保護 — 声を上げる人を守る仕組み

    公益通報者保護法、保護される通報、通報先の類型、不利益取扱いの禁止、体制整備義務

  64. 63

    内部通報制度 — 組織内での是正の回路

    窓口の設置、匿名性の確保、調査手続、通報者への報復の防止、外部窓口としての弁護士

  65. 64

    組織内弁護士の独立性 — 雇用と職責の間

    上司の指示と弁護士としての判断、違法行為への対応、辞任という選択、社内での位置づけ

  66. 65

    依頼者との通信の秘密 — 秘匿をめぐる議論

    弁護士と依頼者の間の通信の保護、押収拒絶権、判別手続、国際的な議論、日本での取扱い

  67. 66

    独占禁止法の審査と秘匿 — 限定的な取扱い

    確約手続に関する運用における取扱い、対象となる文書の範囲、判別官の関与、実務上の留意点

  68. 67

    司法書士の倫理 — 登記と裁判事務の規律

    司法書士倫理、業務範囲の遵守、本人確認と意思確認、利益相反、報酬の適正、守秘義務

  69. 68

    行政書士の倫理 — 書類作成をめぐる規律

    行政書士倫理綱領、業務範囲の遵守、依頼の趣旨の確認、守秘義務、報酬の明示、品位の保持

  70. 69

    弁理士の倫理 — 知的財産をめぐる規律

    弁理士倫理、利益相反の回避、先願をめぐる情報管理、依頼者間の競合、期限管理の責任

  71. 70

    税理士の倫理 — 納税義務の適正な実現

    税理士法の使命規定、脱税相談の禁止、名義貸しの禁止、業務の適正、守秘義務、書面添付制度

  72. 71

    社会保険労務士の倫理 — 労務をめぐる規律

    業務範囲の遵守、労使双方への配慮、守秘義務、不正な手続の関与の禁止、研修による資質向上

  73. 72

    公証人の規律 — 中立の公証事務

    嘱託人の意思の確認、本人確認、公正証書の作成手続、職務の公正、手数料の適正、守秘

  74. 73

    破産管財人の中立性 — 総債権者のための職務

    善管注意義務、財産の換価と配当、否認権の行使、利害関係人との距離、裁判所への報告

  75. 74

    成年後見人の責務 — 本人の利益を守る

    善管注意義務、身上配慮義務、財産の分別管理、家庭裁判所への報告、本人の意思の尊重

  76. 75

    後見における不正の防止 — 監督の仕組み

    後見監督人の選任、後見制度支援信託や預貯金、定期報告、専門職団体による指導、不正事例

  77. 76

    通訳人と鑑定人 — 中立を求められる関与者

    宣誓の手続、公正な職務、当事者との関係の開示、専門的判断の独立、報酬と中立性の関係

  78. 77

    法律事務職員の規律 — 事務所全体の守秘

    従業者に対する監督義務、秘密保持の徹底、研修の実施、退職後の義務、業務委託先の管理

  79. 78

    技術利用と守秘義務 — 道具が広げる危険

    クラウドサービスの利用、外部委託、アクセス権限の管理、ログの保存、選定時の確認事項

  80. 79

    生成AIの利用 — 機密と正確性をめぐる規律

    入力情報の取扱い、学習への利用の可否、出力の検証、依頼者への説明、責任の所在の明確化

  81. 80

    データの保存と保護 — 情報を預かる責任

    暗号化、バックアップ、端末の管理、持ち出しの制限、保存期間の設定、廃棄時のデータ消去

  82. 81

    情報漏えいへの対応 — 事故が起きたとき

    初動対応、影響範囲の特定、依頼者への通知、監督機関への報告、再発防止策、記録の作成

  83. 82

    個人情報保護と法律事務所 — 事業者としての義務

    利用目的の特定、安全管理措置、第三者提供の制限、開示請求への対応、守秘義務との重なり

  84. 83

    データの越境移転 — 国境を越える情報

    移転先国の制度の確認、同意の取得、契約による保護、外国当局からの開示要求への対応

  85. 84

    利益相反チェックの仕組み — 組織的な管理

    受任前の照合、当事者情報の登録、関連会社の把握、判定の記録、大規模事務所での運用

  86. 85

    倫理研修と継続教育 — 学び続ける責務

    定期的な受講義務、事例に基づく討議、懲戒事例の共有、専門分野ごとの倫理、効果の検証

  87. 86

    倫理相談 — 迷ったときに相談できる場

    弁護士会の倫理相談窓口、匿名での照会、回答の位置づけ、記録の蓄積、実務指針への反映

  88. 87

    内部統制とコンプライアンス — 組織としての規律

    規程の整備、責任者の設置、モニタリングの実施、第三者委員会による調査、経営陣の関与

  89. 88

    ハラスメントの防止 — 働く場の規律

    事務所内の指導と嫌がらせの区別、相談窓口、依頼者や関係者からの被害、弁護士会の取組み

  90. 89

    事務所の労務管理 — 使用者としての責任

    労働時間の管理、雇用契約、社会保険、業務委託との区別、若手弁護士の処遇をめぐる論点

  91. 90

    依頼者との距離 — 関係の境界を保つ

    私的関係と職務の混同の回避、金銭の貸借の禁止、過度な感情移入、事件処理の客観性の維持

  92. 91

    弁護士の社会的責任 — 職業を超えた役割

    法の支配の実現への寄与、制度改善への提言、社会的に弱い立場への配慮、公益活動への参加

  93. 92

    公益活動の倫理 — 無償の活動でも変わらない規律

    無償であることと注意義務の水準、利益相反、守秘義務、活動範囲の明確化、記録の作成

  94. 93

    倫理と法の関係 — 規範の重なりと違い

    法令上の義務と職業倫理上の義務、懲戒と刑事責任と民事責任の関係、規範の重複と独自の役割

  95. 94

    アメリカの職務行為規則 — モデルルールの体系

    法曹協会のモデル規則、州による採用、依頼者との関係、秘匿特権と守秘義務の区別、懲戒

  96. 95

    イギリスの規制機関 — 独立した監督

    事務弁護士規制機構、原則に基づく規制、リスクベースの監督、法律サービス委員会、苦情処理

  97. 96

    国際的な倫理原則 — 国境を越える実務の規律

    国際法曹協会の職業行為の一般原則、多国籍案件での規律の衝突、二重規制、準拠する規範の判断

  98. 97

    懲戒事例に学ぶ — 具体から規範を読み取る

    類型ごとの事例、預り金や事件放置や利益相反、処分の量定、再発防止のための情報共有

  99. 98

    法律職倫理の課題 — これからの規律

    技術の進展、業務の国際化、組織内での職務、担い手の多様化、自治と説明責任の両立の課題

  100. 99

    法律職の倫理制度 — 退避・古典資料archive

    旧版教材、歴史的論文、廃止手法のアーカイブなど、現行分類から退避した資料の保管区分