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学際科学・未来学 — エージェントベースモデル 概要
学際科学・未来学分野のエージェントベースモデル領域の概要と入門ガイド
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01
エージェントベースモデル
自律的な主体の行動規則と相互作用から、システム全体のパターンを生成する計算モデル。
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02
エージェント
固有の状態、属性、目標、行動規則を持ち、環境や他者と相互作用するモデル内の主体。
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03
環境
エージェントが存在・移動・行動し、資源や制約、情報を受け取るモデル空間。
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04
行動規則
観察した状態や情報に応じて、エージェントが選択する行動を定める規則。
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05
内部状態
年齢、資源、信念、健康など、エージェントごとに保持・更新される情報。
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06
異質性
能力、選好、資源、行動規則などがエージェント間で異なる性質。
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07
自律性
エージェントが中央の指令ではなく、自身の規則と局所情報に基づいて行動する性質。
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局所的相互作用
近隣や接続相手など、限定された範囲のエージェント同士が影響し合うこと。
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相互作用ネットワーク
情報、感染、取引、信頼などが伝わるエージェント間の接続構造。
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適応
経験や環境変化に応じて、エージェントが行動、戦略、関係を変更すること。
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学習
報酬、模倣、試行錯誤などから、エージェントがより有効な行動規則を獲得する過程。
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限定合理性
情報、時間、計算能力が限られるため、主体が完全最適化ではなく満足可能な判断を行う性質。
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創発
個々の行動規則には直接記述されていない全体パターンが、相互作用から現れること。
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初期化
エージェントの数、属性、位置、関係、環境状態を計算開始時に設定すること。
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時間更新
離散的な時点または連続時間に沿って、行動とシステム状態を進める仕組み。
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同期更新と非同期更新
全エージェントを同時に更新する方式と、順次または事象ごとに更新する方式の区別。
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確率的行動
同じ状態でも、設定した確率に従って異なる行動や結果が生じる仕組み。
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パラメータ較正
観測データにモデル出力が適合するよう、行動規則や係数を推定・調整すること。
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妥当性確認
モデルの構造と生成パターンが、目的に照らして現実の重要な特徴を表すか検討すること。
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感度分析
パラメータ、初期条件、規則の変更がモデル結果へ与える影響を調べること。
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不確実性分析
入力値、構造、偶然性による結果の幅と、結論の安定性を評価すること。
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反復実行
確率的変動を把握するため、同じ条件のシミュレーションを乱数を変えて繰り返すこと。
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23
パターン指向モデリング
複数の観測パターンを同時に再現できるかを基準としてモデルを構築・評価する方法。
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24
経験データとの統合
調査、実験、位置情報、ネットワークなどのデータからエージェントと規則を設定すること。
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シナリオ実験
人口、環境、制度などの外部条件を変え、複数の将来展開を比較すること。
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26
政策介入実験
規制、補助、情報提供、インフラなどをモデル内へ導入し、その効果と副作用を検討すること。
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空間エージェントモデル
位置、距離、移動、土地利用などの地理的関係を明示的に扱うモデル。
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マルチレベルモデル
個人、組織、制度など異なる水準のエージェントと相互作用を同時に扱うモデル。
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29
ODDプロトコル
概要、設計概念、詳細を共通形式で記述し、モデルの理解と再現を支える文書化方法。
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エージェントベースモデルの限界
規則設定の主観性、較正不足、計算負荷、創発結果の説明困難性などの課題。