W 27.13

新制度論・制度学派

100 区画
  1. 00

    公共政策・行政学 — 新制度論・制度学派 概要

    公共政策・行政学分野の新制度論・制度学派領域の概要と入門ガイド。合理的選択・歴史的・社会学的の三潮流を軸に、制度が政治・行政・政策をどう形づくるかを概観する。

  2. 01

    制度の概念 — ルール・規範・認知枠組みとしての制度

    公式ルール、非公式な規範、共有された認知枠組みという制度の多層的な定義を整理する。「ゲームのルール」としての制度観と組織との区別を扱う。

  3. 02

    旧制度論から新制度論へ — 行動論革命と制度への回帰

    法制度の記述に偏った旧制度論、行動論・多元主義による批判、そして1980年代の「制度の再発見」に至る学説史を跡づける。

  4. 03

    合理的選択制度論 — 均衡としての制度と戦略的相互作用

    制度を合理的行為者の戦略的相互作用が生む均衡や制約として捉える潮流を扱う。集合行為問題の解決装置としての制度という視角を学ぶ。

  5. 04

    歴史的制度論 — 経路依存と時間の中の政治

    制度の起源と持続を歴史的文脈と時間的展開から説明する潮流を扱う。長期的な制度発展の比較歴史分析という方法的特徴を学ぶ。

  6. 05

    社会学的制度論 — 正統性と文化的環境の中の組織

    組織が効率性よりも正統性を求めて環境の期待に適合するという社会学的制度論の中核命題を扱う。マイヤーとローワンの神話と儀礼の議論を含む。

  7. 06

    制度的同型化 — 強制・模倣・規範による組織の類似化

    ディマジオとパウエルが定式化した強制的・模倣的・規範的同型化の三類型を扱う。組織がなぜ互いに似てくるのかを説明する枠組みを学ぶ。

  8. 07

    組織フィールド論 — 制度が作用する場の分析単位

    共通の意味体系を共有する組織群としての組織フィールド概念を扱う。フィールドの構造化と変動が個別組織の行動に与える影響を分析する。

  9. 08

    制度の三本柱 — 規制的・規範的・文化認知的要素

    スコットが整理した制度の三本柱(規制的・規範的・文化認知的)の枠組みを扱う。各柱に対応する遵守の基礎と正統性の源泉を比較する。

  10. 09

    経路依存 — 自己強化メカニズムと収穫逓増

    初期の選択が後続の展開を拘束する経路依存の概念を扱う。ピアソンによる収穫逓増の政治への適用と、固定費・学習効果・調整効果などのメカニズムを学ぶ。

  11. 10

    決定的分岐点 — 制度の起点となる歴史的岐路

    制度発展の方向を決める決定的分岐点(クリティカル・ジャンクチャー)の概念を扱う。構造的制約が緩む局面での選択と偶発性の役割を分析する。

  12. 11

    漸進的制度変化 — 重層化・転用・漂流・置換の類型論

    ストリークとセーレン、マホニーらが提示した漸進的制度変化の類型(重層化・転用・漂流・置換)を扱う。断絶なき変化を捉える分析枠組みを学ぶ。

  13. 12

    制度変化の理論 — 外生的ショックと内生的変化

    断続均衡モデルによる外生的ショック説明と、制度内部の緊張や解釈の余地から変化を説明する内生的アプローチを対比する。

  14. 13

    取引費用経済学 — コースとウィリアムソンの制度分析

    取引費用の概念から市場と組織の境界を説明する系譜を扱う。資産特殊性・機会主義・限定合理性というウィリアムソンの分析装置を学ぶ。

  15. 14

    新制度派経済学 — ノースの制度と経済パフォーマンス

    ノースによる制度・制度変化・経済成果の理論を扱う。公式ルールと非公式制約の相互作用、および制度が長期的な経済発展を左右する経路を学ぶ。

  16. 15

    所有権理論と契約理論 — 制度の経済分析の基礎

    所有権の配分と不完備契約が組織や統治構造の選択に与える影響を扱う。制度を契約の束として捉える経済学的視角を学ぶ。

  17. 16

    プリンシパル=エージェント理論 — 委任と統制の制度設計

    情報の非対称性の下での委任関係を分析するエージェンシー理論を扱う。政治家と官僚、議会と行政機関の統制問題への応用を学ぶ。

  18. 17

    共有資源の統治 — オストロムと自主的ガバナンス

    オストロムによるコモンズの自主統治研究を扱う。共有資源を持続的に管理する制度の設計原理と、国家・市場二分法への批判を学ぶ。

  19. 18

    IADフレームワーク — 制度分析・発展枠組み

    オストロム学派の制度分析・発展(IAD)フレームワークを扱う。行為状況・ルールの階層・評価基準という分析要素と実証研究への適用を学ぶ。

  20. 19

    制度設計論 — ルール設計と誘因構造

    望ましい行動を引き出す制度をいかに設計するかを扱う。誘因両立性、メカニズムデザインの発想、意図せざる結果のリスクを含めて検討する。

  21. 20

    拒否権プレイヤー論 — ツェベリスと政策安定性

    政策変更に同意が必要な拒否権プレイヤーの数と選好距離から政策の安定性を説明する理論を扱う。政治体制の比較分析への応用を学ぶ。

  22. 21

    議会制度の制度論 — 委員会・議事規則と立法行動

    委員会制度や議事規則が立法過程の帰結をどう構造化するかを扱う。構造誘発均衡など米国議会研究に由来する合理的選択制度論の成果を学ぶ。

  23. 22

    官僚制と制度 — 委任立法と行政統制の理論

    議会や執政部が官僚機構に権限を委任する条件と統制手段を扱う。事前統制としての手続設計と事後統制としての監視の組み合わせを分析する。

  24. 23

    執政制度の比較 — 大統領制と議院内閣制

    執政制度の違いが政策形成・政権の安定・説明責任に与える影響を制度論的に比較する。半大統領制を含む中間形態も扱う。

  25. 24

    選挙制度と政党システム — 制度が生む政治的帰結

    選挙制度が政党数や政党間競争を規定するメカニズムを扱う。デュヴェルジェの法則をはじめとする選挙制度研究の制度論的含意を学ぶ。

  26. 25

    連邦制と地方分権 — 多層制度の分析

    連邦制・単一制の制度配置と政府間関係を扱う。権限配分・財政関係が政策の均一性や実験・競争に与える影響を制度論から分析する。

  27. 26

    中央銀行の独立性 — 信認をつくる制度

    時間非整合性問題への制度的解決としての中央銀行独立性を扱う。委任による信認の確保という制度設計の論理と実証研究を学ぶ。

  28. 27

    司法制度と違憲審査 — 裁判所の制度論

    違憲審査制の設計と裁判所の独立性を制度論から扱う。司法の政治化・政治の司法化と、裁判所が政策形成に果たす役割を分析する。

  29. 28

    適切性の論理 — マーチとオルセンの規範的制度論

    帰結の論理と対比される適切性の論理を扱う。アイデンティティと状況の解釈に基づく行動という、マーチとオルセンの制度観を学ぶ。

  30. 29

    ゴミ箱モデル — 組織化された無秩序と決定

    問題・解決策・参加者・選択機会が偶発的に結びつくゴミ箱モデルを扱う。曖昧性の下での組織的決定と、政策の窓モデルへの継承を学ぶ。

  31. 30

    言説的制度論 — 観念とコミュニケーションによる制度分析

    シュミットが提唱した言説的制度論を扱う。調整的言説と伝達的言説の区別を通じて、観念の交換が制度変化を駆動する過程を分析する。

  32. 31

    構成主義的制度論 — 観念・規範・アイデンティティの役割

    利益や選好そのものが観念や規範によって構成されるという視角を扱う。危機時の観念の力と政策パラダイム転換の分析を学ぶ。

  33. 32

    制度ロジック論 — 複数の行動原理が併存する社会

    市場・国家・家族・専門職などの制度ロジックが行為に異なる意味と正統性を与えるという枠組みを扱う。ロジック間の競合と交渉を分析する。

  34. 33

    制度的企業家 — 埋め込まれた行為者による制度創造

    既存制度に埋め込まれながら制度を変える行為者としての制度的企業家を扱う。埋め込まれたエージェンシーのパラドクスという理論的難題を学ぶ。

  35. 34

    制度ワーク論 — 制度の創造・維持・破壊の実践

    制度を創造・維持・破壊するために行為者が行う意図的な実践に注目する制度ワーク論を扱う。ミクロな実践から制度を捉え直す視角を学ぶ。

  36. 35

    脱連結 — 形式的採用と実践の乖離

    組織が正統性のために公式構造を採用しつつ実際の活動と切り離す脱連結(デカップリング)を扱う。政策実施のギャップ分析への応用を学ぶ。

  37. 36

    正統性の理論 — 組織の存続を支える社会的承認

    実用的・道徳的・認知的正統性の類型と、正統性の獲得・維持・修復の戦略を扱う。制度環境と組織の存続の関係を分析する。

  38. 37

    資本主義の多様性論 — 自由な市場経済と調整された市場経済

    ホールとソスキスによる資本主義の多様性(VoC)アプローチを扱う。企業を中心に据えた比較制度優位の分析枠組みとその批判を学ぶ。

  39. 38

    福祉国家レジーム論 — エスピン=アンデルセンと制度類型

    自由主義・保守主義・社会民主主義という福祉レジーム三類型を扱う。脱商品化と階層化の指標による制度比較の方法と論争を学ぶ。

  40. 39

    コーポラティズム — 利益媒介の制度化

    労使団体と国家の制度化された協調としてのネオ・コーポラティズムを扱う。多元主義との対比と、社会協約の政治経済的帰結を分析する。

  41. 40

    比較政治経済学の制度分析 — 生産・分配レジームの比較

    賃金交渉・金融・企業統治などの制度配置が経済パフォーマンスと分配に与える影響を比較する研究群を扱う。制度要因による国際差の説明を学ぶ。

  42. 41

    制度的補完性 — 制度同士がかみ合う仕組み

    ある領域の制度が他領域の制度の機能を高める制度的補完性を扱う。制度改革が部分的に失敗する理由や体系的な制度配置の粘着性を説明する。

  43. 42

    制度と経済発展 — 包括的制度と収奪的制度

    アセモグルとロビンソンによる包括的制度・収奪的制度の対比を扱う。植民地の遺産と制度の起源をめぐる実証研究と論争を学ぶ。

  44. 43

    国家形成と制度 — 歴史社会学的アプローチ

    戦争・徴税・官僚制の発展を通じた国家形成の歴史社会学を扱う。ティリーやスコチポルらの国家中心アプローチと制度論の接点を学ぶ。

  45. 44

    制度の起源 — 機能主義的説明とその批判

    制度をその果たす機能から説明する立論の限界を扱う。配分効果と権力に注目する説明や、意図せざる帰結としての制度生成を対置する。

  46. 45

    制度の再生産 — 持続を支えるメカニズムの分析

    功利的・機能的・権力的・正統性的という制度再生産のメカニズム類型を扱う。持続の説明と変化の説明を対応づける分析戦略を学ぶ。

  47. 46

    比較歴史制度分析 — グライフと内生的制度論

    グライフによる中世交易の比較歴史制度分析を扱う。信念・規範・組織を含む均衡として制度を捉える内生的制度論の枠組みを学ぶ。

  48. 47

    ゲーム理論と制度 — ルール・均衡・共有予想

    制度をゲームのルールと見るか均衡と見るかという理論的争点を扱う。繰り返しゲーム・フォーカルポイント・共有予想による制度の基礎づけを学ぶ。

  49. 48

    制度と信頼・社会関係資本 — 協力の社会的基盤

    信頼や社会関係資本と公式制度の関係を扱う。制度が信頼を代替するのか育てるのかという論点と、協力の維持条件を分析する。

  50. 49

    非公式制度 — 慣習・不文律・クライエンテリズム

    成文化されない規範や慣行としての非公式制度を扱う。クライエンテリズムや縁故主義など、公式制度の外で作動するルールの分析を学ぶ。

  51. 50

    公式制度と非公式制度の相互作用 — 補完・代替・競合

    ヘルムケとレヴィツキーの類型に代表される、公式制度と非公式制度の補完・適応・代替・競合関係を扱う。制度の実効性の分析に応用する。

  52. 51

    制度移植 — 外来制度の導入と土着化

    他国の制度を導入する制度移植・制度輸入の政治過程を扱う。移植された制度が現地の文脈で変質・形骸化するメカニズムを分析する。

  53. 52

    政策移転と政策学習 — 制度を越えるアイデアの移動

    政策移転・政策拡散・教訓導出の研究を扱う。強制・競争・学習・模倣という拡散メカニズムと制度的文脈によるろ過作用を学ぶ。

  54. 53

    制度の国際比較の方法 — 比較の単位と等価性

    制度を国際比較する際の概念の等価性・文脈依存性・ケース選択の問題を扱う。少数事例比較と大規模データ比較の使い分けを学ぶ。

  55. 54

    歴史的比較分析の方法 — 過程追跡と比較事例研究

    過程追跡・決定的事例・反事実分析など歴史的制度論の方法論を扱う。時間的順序と因果メカニズムの特定という方法的核心を学ぶ。

  56. 55

    アメリカ政治発展論 — APDと制度の重層的秩序

    アメリカ政治発展(APD)研究の系譜を扱う。時間的に異なる起源を持つ制度が併存する重層的秩序(intercurrence)の視角を学ぶ。

  57. 56

    制度と行動のミクロ的基礎 — 三潮流の行為者像

    計算的アプローチと文化的アプローチという制度が行動に作用する二経路を扱う。三つの新制度論が想定する行為者像の違いを比較する。

  58. 57

    制度と選好形成 — 内生的選好の問題

    制度が行為者の選好やアイデンティティ自体を形成するという内生的選好の論点を扱う。選好を所与とする分析との緊張関係を検討する。

  59. 58

    制度パフォーマンス — パットナムと民主主義の制度実績

    パットナムのイタリア州制度研究を扱う。同一の公式制度が地域によって異なる実績を生む理由を市民的伝統から説明する議論と批判を学ぶ。

  60. 59

    ガバナンス論と制度 — 階層・市場・ネットワークの調整様式

    階層・市場・ネットワークという調整様式の類型論と、政府からガバナンスへの議論を制度論の観点から扱う。メタガバナンスの論点を含む。

  61. 60

    規制国家論 — 規制を通じた統治の制度化

    直接供給から規制へと国家の役割が移行する規制国家論を扱う。マヨーネらの議論と規制ガバナンスの制度設計を学ぶ。

  62. 61

    独立規制機関 — 委任・独立性・説明責任の設計

    独立規制機関への権限委任の論理と設計を扱う。信認確保のための独立性と民主的説明責任の間のトレードオフを制度論的に分析する。

  63. 62

    NPMと制度改革 — エージェンシー化と市場型手法

    新公共管理(NPM)に基づく行政の制度改革を扱う。エージェンシー化・民営化・業績契約の導入が各国の制度的文脈でどう変形したかを分析する。

  64. 63

    行政改革の制度分析 — 改革の経路依存と収斂・分岐

    行政改革の国際比較を制度論から扱う。改革アイデアの世界的流行と国ごとの制度的フィルターが生む収斂と分岐のパターンを学ぶ。

  65. 64

    予算制度と財政ルール — 財政運営の制度論

    予算編成手続・財政ルール・中期財政枠組みが財政成果に与える影響を扱う。共有資源問題としての予算と制度による規律づけを分析する。

  66. 65

    公務員制度 — メリットシステムと官僚の自律性

    資格任用制と猟官制、キャリアシステムと職位分類制など公務員制度の類型を扱う。任用制度が官僚の行動と政官関係に与える影響を分析する。

  67. 66

    国際制度論 — レジーム理論と国際機構の役割

    国際レジーム論とネオリベラル制度主義を扱う。無政府状態の下で国際制度が協力を可能にするメカニズムと現実主義からの批判を学ぶ。

  68. 67

    国際制度の設計 — 加盟・柔軟性・集権性の選択

    国際制度の設計変数(加盟範囲・争点範囲・集権化・柔軟性など)を協力問題の性質から説明する合理的設計研究を扱う。

  69. 68

    EU研究と制度論 — 超国家制度の発展と統合理論

    欧州統合を素材とした制度論の展開を扱う。歴史的制度論による統合の経路依存分析と、政府間主義・超国家主義の論争を学ぶ。

  70. 69

    グローバル・ガバナンスと制度の重複 — レジーム・コンプレックス

    複数の国際制度が重なり合うレジーム・コンプレックスの分析を扱う。フォーラム・ショッピングや制度間の断片化がもたらす帰結を学ぶ。

  71. 70

    政策フィードバック — 政策が政治をつくる

    既存の政策が資源と解釈を通じて後続の政治を形成する政策フィードバック論を扱う。受益者集団の形成と大衆の政治参加への効果を分析する。

  72. 71

    政策遺産と制度的制約 — 過去の選択が縛る現在

    過去の政策決定が現在の選択肢を制約する政策遺産の概念を扱う。改革の実現可能性を規定する既存制度の配置を分析する視角を学ぶ。

  73. 72

    福祉国家再編の政治 — 非難回避と制度の粘着性

    ピアソンの福祉国家縮減研究を扱う。拡張期と異なる縮減期の政治の論理、非難回避戦略、制度が生む現状維持バイアスを学ぶ。

  74. 73

    時間の政治学 — シークエンス・タイミング・持続

    出来事の順序とタイミングが帰結を左右するという時間的視角を扱う。ピアソンの議論を軸に、緩慢に進行する因果過程の分析を学ぶ。

  75. 74

    制度の測定 — 指標化と国際データセット

    統治の質・民主主義・規制環境など制度を定量化する試みを扱う。指標の構成概念妥当性と測定をめぐる方法論的論争を学ぶ。

  76. 75

    制度分析の因果推論 — 内生性と識別の課題

    制度と成果の因果関係を推定する際の内生性・逆因果・欠落変数の問題を扱う。操作変数や自然実験を用いた制度研究の到達点を学ぶ。

  77. 76

    新制度派組織論の展開 — 組織研究における制度理論

    経営学・組織論における制度理論の展開を扱う。正統性・同型化から制度ロジック・制度ワークへ至る研究プログラムの変遷を概観する。

  78. 77

    制度化の過程 — 定着と当然視のメカニズム

    実践やルールが当然視され自明の存在となる制度化の過程を扱う。習慣化・客観化・沈殿化という段階論と制度化の程度の測定を学ぶ。

  79. 78

    脱制度化 — 制度の衰退と解体の分析

    確立した制度が正統性を失い解体していく脱制度化を扱う。機能的・政治的・社会的圧力による制度侵食のメカニズムを分析する。

  80. 79

    制度的複雑性 — 複数制度への同時対応

    組織が複数の矛盾する制度的要求に同時に直面する制度的複雑性を扱う。要求の優先づけ・分離・統合といった組織の対応戦略を学ぶ。

  81. 80

    ハイブリッド組織 — 複数ロジックの併存する組織形態

    社会的企業や官民連携組織など、複数の制度ロジックを内包するハイブリッド組織を扱う。ロジック間の緊張の管理と組織デザインを分析する。

  82. 81

    制度と物質性 — 技術・人工物と制度の相互形成

    技術や人工物が制度の維持・変化に果たす役割を扱う。標準・インフラ・情報システムが制度を安定化させるメカニズムを分析する。

  83. 82

    政府と企業の関係 — 企業統治と官民関係の制度

    企業統治制度と政府・企業関係の国際的多様性を扱う。株主型と利害関係者型の統治モデル、産業政策の制度的基盤を比較する。

  84. 83

    労働市場制度 — 熟練形成と団体交渉の制度論

    職業訓練・熟練形成システムと賃金交渉制度の国際比較を扱う。技能形成の制度が生産戦略や社会政策と連関する仕組みを学ぶ。

  85. 84

    金融システムの制度比較 — 銀行中心型と市場中心型

    銀行中心型と資本市場中心型という金融システムの制度類型を扱う。金融制度が企業の資金調達・投資行動・経済構造に与える影響を比較する。

  86. 85

    財産権と法制度 — 法と経済学の制度分析

    財産権の保護と契約執行を支える法制度の役割を扱う。法の起源論争や司法の質と経済活動の関係など、法と経済学の制度研究を学ぶ。

  87. 86

    立憲的政治経済学 — ブキャナンとルール選択の経済学

    ブキャナンらの立憲的政治経済学を扱う。ルールの下での選択とルール自体の選択を区別し、憲法的制約の設計を論じる枠組みを学ぶ。

  88. 87

    進化経済学と制度 — ハイエクと自生的秩序

    ハイエクの自生的秩序論と進化経済学の制度観を扱う。設計されざる制度の生成と淘汰という視角から、制度変化の進化的説明を学ぶ。

  89. 88

    旧制度派経済学 — ヴェブレンとコモンズの制度論

    ヴェブレンの制度・習慣論とコモンズの取引・ゴーイングコンサーン論を扱う。新制度派経済学との異同と現代への再評価を学ぶ。

  90. 89

    制度と文化 — 文化論的説明との境界と接合

    制度による説明と文化による説明の関係を扱う。文化を共有された認知枠組みとして制度概念に取り込む立場と、その分析上の得失を検討する。

  91. 90

    日本の政治行政の制度分析 — 新制度論の日本への適用

    日本の官僚制・政官関係・選挙制度改革などを新制度論の枠組みで分析した研究を扱う。1990年代以降の制度改革の帰結を制度論から検討する。

  92. 91

    行動経済学と制度 — 限定合理性・ナッジと制度設計

    限定合理性や認知バイアスの知見を制度分析に取り込む潮流を扱う。選択アーキテクチャとしての制度というナッジ論との接点を学ぶ。

  93. 92

    フェミニスト制度論 — ジェンダーと制度の相互構成

    制度に埋め込まれたジェンダー規範を分析するフェミニスト制度論を扱う。公式・非公式ルールのジェンダー化と制度改革の限界を検討する。

  94. 93

    実験・計算社会科学と制度研究 — 実験室からシミュレーションまで

    実験による制度の効果検証やエージェント・ベース・モデルによる制度生成のシミュレーションを扱う。制度研究の新しい方法的展開を学ぶ。

  95. 94

    デジタル時代の制度 — プラットフォームとアルゴリズムの統治

    デジタルプラットフォームやアルゴリズムが事実上のルールとして機能する現象を扱う。私的秩序形成と公的規制の制度的再編を検討する。

  96. 95

    環境ガバナンスの制度分析 — 気候変動レジームと多中心性

    気候変動をめぐる国際制度と多中心的ガバナンスの議論を扱う。オストロムの多中心性概念の地球環境問題への拡張を学ぶ。

  97. 96

    開発と制度の質 — 途上国における制度構築

    開発援助における制度構築(institution building)とガバナンス改革を扱う。制度の質の測定と、外部からの制度改革の限界を検討する。

  98. 97

    制度の規範理論 — 制度の正当化と評価基準

    制度をどのような規範的基準で評価し正当化するかを扱う。効率・公正・民主的正統性の間の緊張と、制度設計論の規範的基礎を検討する。

  99. 98

    制度研究の学際的統合 — 経済学・政治学・社会学の対話

    分野ごとに発展した制度論を統合する試みを扱う。三潮流の収斂と分業をめぐる論争、統一的な制度理論の可能性と限界を検討する。

  100. 99

    旧分類・歴史的経緯 — 行動論以前の制度研究の退避枠archive

    行動論革命以前の法制度記述的な旧制度論など、歴史的経緯のある旧分類項目の退避枠。現行の分類体系に統合済みの資料をここに保持する。