-
00
公共政策・行政学 — 危機管理・災害対応実務 概要
公共政策・行政学分野の危機管理・災害対応実務領域の概要と入門ガイド
-
01
危機管理 — 予防・応急・復旧の局面
危機管理の全体構造を扱う。予防・被害軽減、応急対応、復旧・復興という局面ごとに求められる体制と判断の違いを整理する。
-
02
災害対策基本法 — 防災の基本法制
1961年制定の災害対策基本法の構造を扱う。国・都道府県・市町村の役割分担、防災計画の体系、市町村長を第一次責任者とする原則を整理する。
-
03
防災基本計画 — 計画の階層構造
防災計画の体系を扱う。中央防災会議が定める防災基本計画、指定行政機関の防災業務計画、自治体の地域防災計画という階層を整理する。
-
04
災害対策本部 — 設置基準と組織
災害対策本部の設置と運営を扱う。設置基準の事前設定、本部長の権限、各部への事務分掌と参集基準を整理する。
-
05
避難情報 — 高齢者等避難から緊急安全確保まで
避難情報の発令区分を扱う。2021年改正による避難勧告の廃止と避難指示への一本化、警戒レベルと行動の対応関係を整理する。
-
06
避難行動要支援者 — 個別避難計画
自力避難が困難な住民への支援を扱う。名簿作成の義務づけ、個別避難計画の作成努力義務、平常時の情報提供と同意の取扱いを整理する。
-
07
避難所運営 — 生活の質と受援
避難所の設置運営を扱う。スフィア基準が示す最低基準との距離、間仕切り・トイレ・食事の確保、運営主体を住民に移す設計を検討する。
-
08
福祉避難所 — 配慮を要する人の受入れ
高齢者や障害者を受け入れる福祉避難所を扱う。事前指定と協定、直接避難の可否、専門職の確保という運営課題を整理する。
-
09
物資輸送 — プッシュ型支援の設計
被災地への物資供給を扱う。要請を待たずに送るプッシュ型支援の導入経緯、末端配送の目詰まり、在庫管理の困難を検討する。
-
10
受援計画 — 応援を受け入れる準備
外部からの応援を受け入れる計画を扱う。受援窓口の一本化、活動拠点の事前指定、応援職員への業務説明の準備を整理する。
-
11
応援協定 — 自治体間の相互応援
自治体間の応援協定を扱う。近隣型と遠隔地型の使い分け、同時被災を避ける設計、対口支援方式の導入を整理する。
-
12
災害救助法 — 応急救助の費用負担
災害救助法の仕組みを扱う。適用基準、救助の種類と期間、国と都道府県の費用負担、市町村への事務委任を整理する。
-
13
罹災証明書 — 被害認定と支援の起点
罹災証明書の発行実務を扱う。住家被害認定調査の基準、全壊・半壊等の区分、各種支援制度の受給要件との連動を整理する。
-
14
被災者生活再建支援法 — 現金給付の枠組み
被災者への支援金制度を扱う。基礎支援金と加算支援金の構成、支給要件としての被害区分、制度拡充の経緯を整理する。
-
15
業務継続計画 — 行政自身が被災する前提
自治体のBCPを扱う。非常時優先業務の選定、参集可能人員の想定、庁舎・電源・通信が失われた場合の代替手段を整理する。
-
16
災害時の情報伝達 — 多重化の設計
住民への情報伝達手段を扱う。防災行政無線・緊急速報メール・Lアラート・広報車の多重化と、それぞれの到達限界を整理する。
-
17
安否確認 — 誰がどこにいるかの把握
被災者の安否確認を扱う。避難所名簿、在宅避難者の把握困難、個人情報保護と安否情報提供の調整を検討する。
-
18
災害医療 — DMATとトリアージ
災害時の医療提供体制を扱う。災害派遣医療チームの活動、災害拠点病院の役割、トリアージによる治療順位の決定を整理する。
-
19
感染症危機管理 — 平時からの体制
感染症有事への行政対応を扱う。感染症法に基づく措置、保健所の疫学調査、医療提供体制の確保という三つの柱を整理する。
-
20
国民保護法 — 武力攻撃事態への対応
2004年制定の国民保護法を扱う。避難・救援・被害最小化の措置、国民保護計画の策定、災害対策法制との関係を整理する。
-
21
複合災害 — 同時多発への備え
災害が重なる事態への備えを扱う。地震と感染症、豪雨と停電などの組合せ、単独災害を前提とした計画の限界を検討する。
-
22
避難所の感染症対策 — 過密の回避
避難所における感染防止を扱う。収容定員の見直し、分散避難の呼びかけ、ホテル等の活用と費用負担の整理を検討する。
-
23
災害廃棄物処理 — 量と場所の問題
災害廃棄物の処理を扱う。発生量の推計、仮置場の事前選定、広域処理の調整という三つの課題を整理する。
-
24
応急仮設住宅 — 建設型と借上型
応急仮設住宅の供給を扱う。建設型とみなし仮設と呼ばれる借上型の使い分け、供与期間の延長、コミュニティ維持の課題を整理する。
-
25
復興計画 — 原状回復か再構築か
復興段階の計画策定を扱う。原状回復にとどめるか将来の姿を描き直すかの選択と、合意形成に要する時間との緊張を検討する。
-
26
事前復興 — 被災前に復興を構想する
災害発生前に復興の方針を検討する取組を扱う。土地利用の方針を平時に議論しておく利点と、住民合意の難しさを検討する。
-
27
防災訓練 — 実効性のある訓練設計
防災訓練の設計を扱う。シナリオを事前に配らないブラインド型、想定外を組み込む工夫、訓練の振り返りによる計画改訂を整理する。
-
28
タイムライン — 事前防災行動計画
気象災害に備える時系列行動計画を扱う。発災何時間前に誰が何をするかの事前決定、判断の遅れを防ぐ機能を整理する。
-
29
自主防災組織 — 地域の共助
住民による自主防災組織を扱う。結成率と実働率の乖離、高齢化による担い手不足、消防団との役割分担を検討する。
-
30
検証と改訂 — 災害から学ぶ仕組み
災害対応の事後検証を扱う。検証委員会の設置、記録の保存、教訓が計画改訂へ反映される経路の有無を検討する。