W 27.21

近代官僚制の成立史

100 区画
  1. 00

    公共政策・行政学 — 近代官僚制の成立史 概要

    公共政策・行政学分野の近代官僚制の成立史領域の概要と入門ガイド

  2. 01

    マックス・ヴェーバーの支配社会学 — 合法的支配と官僚制

    ヴェーバーによる伝統的・カリスマ的・合法的支配の三類型と、合法的支配の最も純粋な形態としての官僚制の位置づけを扱う。近代官僚制論の理論的出発点となる区画。

  3. 02

    官僚制の理念型 — 規則・文書主義・階統制の諸特徴

    権限の明確化、階統的組織、文書による職務遂行、専門資格による任用、職務と私生活の分離など、ヴェーバーが抽出した近代官僚制の構造的特徴を整理する。

  4. 03

    家産官僚制 — 前近代の身分的行政とその限界

    支配者の家政の延長として官職が運営される家産制的行政の仕組みと、官職の売買・世襲など近代官僚制成立以前の行政の特質を検討する。

  5. 04

    絶対主義国家と行政の集権化 — 常備軍・徴税機構の整備

    16〜18世紀ヨーロッパの絶対主義国家において、常備軍の維持と徴税の必要から専門的な行政機構が発達していく過程を扱う。

  6. 05

    プロイセン官僚制の形成 — 軍事国家と規律ある行政

    フリードリヒ・ヴィルヘルム1世以降のプロイセンにおける総監理府や試験任用の整備など、後の近代官僚制の模範とされた行政機構の形成史を扱う。

  7. 06

    官房学(カメラリズム) — ドイツ諸邦における行政知の体系化

    17〜18世紀ドイツ諸邦で発達した官房学の内容と、大学での行政官養成教育として制度化された経緯を扱う。行政学の前史としての意義も検討する。

  8. 07

    フランス絶対王政の地方行政 — 地方長官(アンタンダン)制度

    ブルボン朝期に国王直属の地方長官が徴税・司法・治安を統括した仕組みと、旧体制下の官職売買の実態を扱う。

  9. 08

    フランス革命と行政改革 — 特権の廃止と国民国家の行政

    フランス革命による官職売買・身分特権の廃止、県制度の創設など、国民国家型行政の基礎が築かれた過程を扱う。

  10. 09

    ナポレオン行政体制 — 県知事制度と中央集権の完成

    ナポレオンによる県知事(プレフェ)制度、国務院(コンセイユ・デタ)、統一的法典整備など、大陸型集権行政の原型となった諸制度を扱う。

  11. 10

    イギリスの官職恩顧制 — パトロネージと「旧き腐敗」

    18〜19世紀前半のイギリスにおける縁故・恩顧による官職任用の実態と、それへの批判が行政改革運動へつながる過程を扱う。

  12. 11

    ノースコート=トレヴェリアン報告 — 資格任用制への転換

    1853〜54年に提出されたイギリス官制改革報告書の内容と、公開競争試験・成績主義への転換を提言した歴史的意義を扱う。

  13. 12

    イギリス公務員制度改革の定着 — 公開競争試験と文官委員会

    19世紀後半のイギリスで公開競争試験が段階的に導入され、統一的な文官制度が確立していく過程を扱う。

  14. 13

    アメリカの猟官制 — スポイルズ・システムの成立と弊害

    ジャクソン政権期以降のアメリカで政権交代ごとに官職が入れ替わる猟官制が定着した経緯と、腐敗や行政の非効率といった弊害を扱う。

  15. 14

    ペンドルトン法 — アメリカ連邦公務員へのメリット・システム導入

    1883年ペンドルトン法による連邦公務員の試験任用と人事委員会の設置、猟官制からの転換過程を扱う。ガーフィールド大統領暗殺事件が改革の契機となった経緯も含む。

  16. 15

    中国の科挙制度 — 試験による官吏登用の先駆

    隋唐から清末まで続いた科挙による官吏登用の仕組みと、ヨーロッパの試験任用制構想に与えた影響、1905年の廃止までを扱う。

  17. 16

    律令制と古代日本の官人制 — 官位相当制と太政官機構

    律令国家における位階と官職の対応、太政官を頂点とする統治機構など、日本における体系的官人制の原型を扱う。

  18. 17

    明治国家の官僚制形成 — 太政官制から内閣制度へ

    明治初期の太政官制の変遷と1885年の内閣制度創設、各省体制の確立など、近代日本官僚制の骨格が形成される過程を扱う。

  19. 18

    明治憲法体制と官吏 — 天皇の官吏という位置づけ

    大日本帝国憲法下で官吏が天皇の任官大権に基づく「天皇の官吏」とされた法的構成と、官吏服務紀律など身分規律の体系を扱う。

  20. 19

    文官任用令と高等文官試験 — 日本の資格任用制の確立

    1887年の文官試験試補及見習規則、1893年の文官任用令と高等文官試験により、試験による任用が日本で制度化された過程を扱う。

  21. 20

    帝国大学と官僚養成 — 法科出身者と学歴エリートの形成

    帝国大学、とりわけ法科が高級官僚の主要な供給源となり、学歴に基づくエリート選抜が定着した過程を扱う。

  22. 21

    ドイツ帝国の官僚制 — 法律家支配と行政の専門化

    19世紀ドイツにおける法学教育を経た官僚の独占的地位(法律家の独占)と、司法試験に相当する国家試験を軸とした養成制度を扱う。

  23. 22

    ハプスブルク帝国の行政 — 多民族国家における官僚統治

    マリア・テレジア=ヨーゼフ2世期の行政改革以降、多民族帝国を官僚機構が結びつけた仕組みと、言語問題など統治の困難を扱う。

  24. 23

    ロシア帝国の官僚制 — 官等表と貴族的官僚層

    ピョートル1世が1722年に定めた官等表(14等級の官位制)を軸に、帝政ロシアの文官制度と貴族制の結合を扱う。

  25. 24

    オスマン帝国の行政機構 — デヴシルメからタンジマート改革へ

    デヴシルメによる官人登用など前近代オスマンの統治機構と、19世紀タンジマート期の西欧型行政への改革を扱う。

  26. 25

    植民地官僚制 — インド高等文官制度(ICS)を中心に

    イギリス領インドの高等文官制度など、植民地統治のために整備された官僚機構と、それが本国の文官制度改革に先行した側面を扱う。

  27. 26

    軍制改革と軍事行政 — 常備軍が促した行政の官僚制化

    常備軍の維持・補給・徴兵を支える軍事行政の発達が、文民行政の組織化・規律化に与えた影響を扱う。

  28. 27

    財政国家の形成 — 徴税機構と国庫制度の発展

    徴税請負から直接徴税への移行、国庫の一元化など、近代国家の財政基盤を支える行政機構の成立を扱う。

  29. 28

    文書主義の発展 — 公文書・台帳・登記による統治

    稟議・決裁・保存という文書処理の仕組みや土地台帳・登記制度など、文書を媒介とする統治技術の歴史を扱う。

  30. 29

    統計と国勢調査 — 国家による社会の可視化

    19世紀に各国で整備された統計局と国勢調査の歴史、人口・産業の把握が行政能力の基盤となった過程を扱う。

  31. 30

    警察制度の近代化 — 内務行政と治安機構の整備

    ロンドン首都警察の創設や大陸諸国の内務省型警察など、近代的治安行政の組織化の歴史を扱う。

  32. 31

    地方行政制度の形成 — 中央地方関係の制度化

    府県制・郡制・市制町村制など各国での地方制度の整備と、中央政府による地方統制の仕組みの成立を扱う。

  33. 32

    郵便・電信と行政ネットワーク — 全国均一サービスの官僚制

    近代郵便制度と電信網の整備が、全国に及ぶ最初の大規模行政組織を生み出した過程を扱う。

  34. 33

    鉄道と国家 — 官営事業と技術系行政組織

    鉄道の建設・国有化をめぐる行政の関与と、官営事業を運営する大規模組織が官僚制の発展に果たした役割を扱う。

  35. 34

    技術官僚の登場 — 土木・鉱山・衛生の専門行政

    土木・鉱山・衛生など専門知識を要する行政分野で技師・技術官僚が台頭し、法律家中心の行政と併存していく過程を扱う。

  36. 35

    法治国家理念の成立 — 行政の法律適合性原則

    19世紀ドイツで展開した法治国家(Rechtsstaat)論と、行政活動を法律に拘束する原理が官僚制の行動様式に与えた影響を扱う。

  37. 36

    行政裁判制度の成立 — コンセイユ・デタと行政裁判所

    フランス国務院の裁判機能の発展、ドイツ諸邦や明治日本の行政裁判所設置など、行政に対する法的統制の制度化を扱う。

  38. 37

    官吏の身分保障 — 終身任用・懲戒・恩給制度の形成

    官吏の身分保障と懲戒手続、退職後の恩給・年金制度の整備が、職業としての官僚制を安定させた過程を扱う。

  39. 38

    俸給制度の歴史 — 手数料収入から俸給表へ

    手数料・役得に依存した前近代的な官職収入から、定額俸給と俸給表に基づく給与体系への転換を扱う。

  40. 39

    試験任用制の国際比較 — 各国メリット・システムの類型

    イギリス・フランス・ドイツ・日本・アメリカなどにおける試験任用制度の設計の違いと、その歴史的背景を比較する。

  41. 40

    政官関係の形成 — 政治任用と職業官僚の分離

    大臣など政治任用職と身分保障された職業官僚の区分が各国で制度化されていく過程と、その国ごとの線引きの違いを扱う。

  42. 41

    ウィルソン「行政の研究」 — 政治行政二分論の提唱

    1887年のウッドロウ・ウィルソン論文「行政の研究」による政治と行政の分離論と、アメリカ行政学成立への影響を扱う。

  43. 42

    グッドナウとアメリカ行政学の成立 — 政治・行政の機能分析

    フランク・グッドナウ『政治と行政』を中心に、19世紀末から20世紀初頭のアメリカで行政学が学問として制度化される過程を扱う。

  44. 43

    能率の追求 — 近代官僚制における管理技法

    テイラーの科学的管理法が行政運営に取り入れられ、能率・標準化を重視する行政改革運動を生んだ過程を扱う。

  45. 44

    古典的組織理論と行政管理 — ファヨールとPOSDCORB

    ファヨールの管理過程論やギューリックのPOSDCORBなど、組織管理の古典理論が行政機構の設計に応用された歴史を扱う。

  46. 45

    アメリカ革新主義と都市改革 — シティ・マネージャー制の誕生

    20世紀初頭の革新主義期に、都市の腐敗政治への対抗として専門行政官が市政を担うシティ・マネージャー制などが生まれた過程を扱う。

  47. 46

    官僚制と議会統制 — 予算審議・質問・調査権の発展

    議会による行政統制の手段(予算議決・国政調査・大臣責任制)が整備され、官僚制への民主的統制が形成される過程を扱う。

  48. 47

    官僚制と政党政治 — 政治的中立の規範形成

    政党政治の発達に伴い、官吏の政治活動制限や政治的中立の規範が各国で形成されていく過程を扱う。

  49. 48

    猟官制から資格任用制への移行過程 — 改革の政治学

    資格任用制への転換がどのような政治的連合・危機・妥協を通じて実現したかを、各国の事例に即して分析する。

  50. 49

    官僚制概念の起源 — 18世紀フランスにおける造語と批判

    重農主義者ヴァンサン・ド・グルネーに帰される「ビュロクラシー」の造語と、当初から批判語として流通した概念史を扱う。

  51. 50

    ヘーゲルの官僚制論 — 普遍的身分としての官僚

    『法の哲学』における官僚を市民社会と国家を媒介する「普遍的身分」とみる議論と、その後の官僚制論への影響を扱う。

  52. 51

    マルクスの官僚制批判 — 国家機構と階級支配

    マルクスによるヘーゲル国法論批判やボナパルティズム論に見られる、国家官僚機構への批判的分析を扱う。

  53. 52

    J・S・ミルとトクヴィルの官僚制論 — 代議政治と中央集権への警戒

    ミル『代議制統治論』の官僚制と代議政治の比較、トクヴィル『旧体制と大革命』の中央集権分析など、19世紀自由主義の官僚制観を扱う。

  54. 53

    ミヘルスの寡頭制の鉄則 — 組織の官僚制化と民主主義

    ロベルト・ミヘルスが政党組織の分析から導いた寡頭制の鉄則と、大規模組織に内在する官僚制化傾向の議論を扱う。

  55. 54

    ヴェーバーにおける合理化と資本主義 — 官僚制の文明史的位置

    西洋近代の合理化過程の中に官僚制を位置づけるヴェーバーの議論と、「鉄の檻」に象徴される官僚制化への両義的評価を扱う。

  56. 55

    官僚制の逆機能論 — マートン・グールドナーらの批判的研究

    規則への過同調や目標の転移など、マートン、グールドナー、セルズニックらが明らかにした官僚制の逆機能の研究史を扱う。

  57. 56

    ソヴィエト型官僚制 — ノメンクラトゥーラと党=国家機構

    ソ連における党による人事支配(ノメンクラトゥーラ)と計画経済を運営する巨大行政機構の形成、トロツキーらの官僚制批判を扱う。

  58. 57

    ナチス体制と官僚制 — 独裁下の行政機構

    ナチス期ドイツにおける職業官僚制の存続と党機関との併存・競合、フレンケルの「二重国家」論など独裁体制下の行政の分析を扱う。

  59. 58

    総力戦体制と行政の拡大 — 戦時動員と統制経済

    二つの世界大戦における物資統制・動員行政の拡大が、平時にも残る行政機構の肥大化と計画化をもたらした過程を扱う。

  60. 59

    福祉国家と行政の拡大 — 社会保険行政の成立

    ビスマルク社会保険立法以降、社会保障の実施を担う大規模行政機構が形成され、官僚制が国民生活に浸透していく過程を扱う。

  61. 60

    ニューディールと行政国家 — アメリカ連邦行政の確立

    ニューディール期の独立規制委員会・行政機関の急増と、1939年行政機構再編、行政手続法制定に至るアメリカ行政国家の成立を扱う。

  62. 61

    戦前日本の内務省 — 地方統治・警察・社会行政の中枢

    1873年設置の内務省が地方行政・警察・選挙・社会事業を統括し、「官庁の中の官庁」と呼ばれた歴史を扱う。

  63. 62

    戦前日本の大蔵省と財政官僚制 — 予算編成権力の形成

    予算編成を握る大蔵省を中心に、財政をめぐる官僚制内部の権力構造が形成された歴史を扱う。

  64. 63

    戦間期日本の革新官僚 — 統制経済と新官僚の台頭

    1930年代日本で統制経済・国家改造を志向した革新官僚・新官僚の運動と、企画院など総動員機構の形成を扱う。

  65. 64

    帝国日本の植民地行政 — 総督府官僚制の構造

    朝鮮総督府・台湾総督府など日本の植民地統治機構の組織と人事、本国官僚制との人的連続性を扱う。

  66. 65

    満洲国の行政と官僚 — 実験場としての傀儡国家

    満洲国における日系官僚主導の行政運営と計画経済の実験、戦後日本への人脈的・政策的連続の議論を扱う。

  67. 66

    占領改革と内務省解体 — GHQによる官僚制改革

    戦後占領期における内務省の解体、警察制度改革、公職追放など、GHQ主導の官僚機構再編を扱う。

  68. 67

    国家公務員法の制定 — 戦後日本の公務員制度改革

    フーバー顧問団の勧告を経た1947年国家公務員法の制定と人事院の設置、「天皇の官吏」から「全体の奉仕者」への転換を扱う。

  69. 68

    フランスの高級官僚養成 — ENAとグラン・ゼコール

    1945年の国立行政学院(ENA)創設を中心に、グラン・ゼコールを通じたフランス高級官僚の選抜・養成システムの歴史を扱う。

  70. 69

    グラン・コール — フランス高級官僚団の伝統と特権

    国務院・会計検査院・財務監察官など、フランスの高級官僚団(グラン・コール)の歴史的形成と行政・政界・財界への人材供給を扱う。

  71. 70

    イギリスのジェネラリスト伝統 — オックスブリッジと行政階級

    教養人型の行政官を頂点とするイギリス文官制度の階級構造と、オックスブリッジ出身者優位の人材構成が歴史的に形成された過程を扱う。

  72. 71

    ホワイトホール・モデル — 中立性・匿名性・恒久性の規範

    政権交代をこえて仕える恒久的官僚制、大臣責任制の下での匿名性など、イギリス型官僚制の行動規範の形成史を扱う。

  73. 72

    スウェーデン行政モデル — 庁の分離と公開原則の伝統

    省と実施庁を分離するスウェーデン独特の行政構造と、18世紀に遡る公文書公開原則など北欧型行政の歴史を扱う。

  74. 73

    オンブズマン制度の起源 — 行政監察の北欧的伝統

    1809年スウェーデン憲法に始まる議会オンブズマン制度の成立と、行政に対する苦情処理・監察制度の各国への波及を扱う。

  75. 74

    会計検査制度の成立 — 独立検査機関による財政統制

    フランス会計検査院、イギリス会計検査院、日本の会計検査院など、行政の支出を検査する独立機関の形成史を扱う。

  76. 75

    近代予算制度の形成 — 単年度主義と議会承認の原則

    予算の事前議決・単年度主義・会計統一といった近代予算原則の成立と、それを支える予算官僚機構の発展を扱う。

  77. 76

    官僚エリートの社会的出自 — 階級・学歴・選抜の社会学

    高級官僚の出身階層・学歴・地域構成の歴史的変化に関する実証研究と、開放性・代表性をめぐる議論を扱う。

  78. 77

    女性と公務 — 官僚制への女性参入の歴史

    電信・郵便・教員など女性が早期に参入した公務分野から、任用制限の撤廃、高級官僚への進出までの歴史を扱う。

  79. 78

    公務員労働運動の歴史 — 団結権・争議権をめぐる攻防

    公務員の労働基本権をめぐる各国の制度史と、官公労働運動が公務員制度の変化に果たした役割を扱う。

  80. 79

    官僚制と腐敗防止 — 規律・服務・倫理制度の形成

    官吏の収賄・兼業・利益相反を規制する服務規律や倫理法制が、腐敗事件を契機に整備されてきた歴史を扱う。

  81. 80

    名望家行政から専門行政へ — 名誉職の後退と有給専門職化

    地方行政を担った名望家・名誉職が、行政事務の複雑化とともに有給の専門職員に置き換えられていく過程を扱う。

  82. 81

    職業外交官制度の成立 — 外交の官僚制化

    貴族的な外交から試験任用による職業外交官制度への転換と、外務省機構の整備の歴史を扱う。

  83. 82

    司法官僚制の形成 — 裁判官・検察官の官僚制的養成

    大陸法諸国におけるキャリア裁判官制度の成立と、司法の独立と官僚制的人事の緊張関係の歴史を扱う。

  84. 83

    中華民国の文官制度 — 考試院と科挙伝統の近代化

    孫文の五権憲法構想における考試院の設置など、科挙の伝統を近代文官制度に接続しようとした中華民国の試みを扱う。

  85. 84

    教育行政と徴兵制 — 官僚制による国民統合

    義務教育制度と徴兵制の実施を担う行政機構が、国民国家の統合装置として機能した歴史を扱う。

  86. 85

    衛生行政の成立 — 公衆衛生と検疫の官僚制

    コレラ流行などを契機とする19世紀の公衆衛生行政・検疫制度の整備と、衛生官僚・医系技官の登場を扱う。

  87. 86

    官業と現業労働 — 官営工場・専売事業の組織史

    官営工場・専売・造幣など国家が直営した事業の組織と労働の歴史、行政組織との関係を扱う。

  88. 87

    発展途上国への官僚制移植 — 脱植民地化と行政近代化論

    独立後の新興国家における旧宗主国型官僚制の継承と、1950〜60年代の発展行政論・行政近代化論の展開を扱う。

  89. 88

    ラテンアメリカの官僚制形成 — 家産制的性格の残存と改革

    スペイン・ポルトガル植民地行政の遺産の上に形成されたラテンアメリカ諸国の官僚制と、繰り返される文官制度改革の試みを扱う。

  90. 89

    歴史社会学の国家形成論 — 戦争・財政と官僚制の共進化

    ティリーの「戦争が国家をつくる」テーゼやスコチポルらの国家自律性論など、官僚制成立を国家形成の中で説明する歴史社会学を扱う。

  91. 90

    官僚制史研究の史料と方法 — 公文書館・人事記録・職員録

    公文書館史料・人事記録・職員録・回顧録など官僚制史研究の主要史料と、その扱い方・限界を整理する。

  92. 91

    比較官僚制史の方法 — 制度比較と経路依存

    各国官僚制の違いを歴史的分岐点と経路依存から説明する比較歴史分析の方法論を扱う。

  93. 92

    行政の時間規律 — 執務時間・勤務規程の社会史

    定時執務・勤務時間管理・休暇制度など、官庁における時間規律の形成を労働史・社会史の視点から扱う。

  94. 93

    官庁建築と行政空間 — 庁舎の建築史

    各国の中央官庁街や庁舎建築の歴史と、建築様式・執務空間の設計に表れた国家の権威と行政合理化の思想を扱う。

  95. 94

    制服・儀礼・肩書 — 官僚の身体文化と象徴

    文官大礼服・勲章・肩書・敬称など、官僚の地位を可視化する象徴と儀礼の歴史を文化史的に扱う。

  96. 95

    公文書の文体と行政語彙 — 官庁用語の言語史

    候文から口語体への公用文の変遷や各国の官庁文体の形成など、行政の言語の歴史を扱う。

  97. 96

    文学に描かれた役人 — 官僚制表象の文化史

    ゴーゴリ『外套』やカフカの作品、ディケンズの「迂遠省」など、文学における官僚・役所の表象と社会の官僚制イメージの形成を扱う。

  98. 97

    機械化以前の行政情報技術 — タイプライター・カード式整理・穿孔カード

    タイプライター、カード式ファイリング、ホレリスの穿孔カード集計機など、電子計算機以前の事務技術が行政実務を変えた歴史を扱う。

  99. 98

    官僚制成立史と現代改革論 — NPM以降から見た歴史の再解釈

    ニュー・パブリック・マネジメント以降の行政改革論が、近代官僚制の成立史をどう再評価・批判してきたかを扱う学際的区画。

  100. 99

    旧分類・退避枠 — 近代官僚制の成立史 分類改訂の記録archive

    本TT領域の旧分類項目や分類改訂の経緯を退避・保存するためのアーカイブ枠。